2022年01月04日

展覧会のお知らせ


星をみる
芳木麻里絵 個展


2022年1月18日(火)ー2月12日(土)
正午ー午後7時
月曜・日曜・祝日休廊/土曜日5時まで

☞ January Party 1月29日(土)午後4時より
但し、コロナの感染状況により中止に致します。

感染防止対策に勤めておりますが、
今後も引き続き徹底してまいります。
ご無理なき範囲で、皆さまに展覧会をご高覧
頂けましたら幸いです。


< 作家コメント >
私たち人類は、いつの世にも星空をながめ、その美しさに感動し、その光の先にある宇宙の真実を探求してきた。
星は季節の巡りを知らせ、暗闇の中でも向かう先を示し、そして死んだのちに帰っていく信仰の対象にもなっていた。
1609年ガリレオガリレイが望遠鏡による天体観測を始めた事で、宇宙はより身近なものとなり、私たちは星について多くのことを知ることになった。いまでは数多の人工衛星や宇宙探査機から送られてくる天体写真は、光の粒でしかなたっか星々の美しい姿を私たちに教えてくれる。しかしそうして真の姿を現したかのような星の姿も、実はさまざまなフィルターを通して可視化され、着色されたイメージでしかない。決して現実には存在しないイメージ。しかし私たちはそれはリアルだと思いながら眺めている。

本作では、二次元の中にしか存在しえない天体写真に奥行きを与え、現実の中にイメージを析出させることを試みる。その際に火山灰を練り込んだ特殊なインクでイメージを刷り重ねた。火山灰は厳密には灰ではなく、地球という天体の奥深くでいままさに生成された微細な鉱物たちである。宇宙的なスケールと私たちの生をつなぐ火山灰の質感は、何光年という距離の隔たりの先にある星たちの確かな存在を析出させてはくれないだろうか。


posted by saigallery at 19:24| 展覧会