2021年09月08日

展覧会のお知らせ


今村遼佑 「永くて遠い、瞬きする間」
  
9月14日 (火)ー10月9日 (土)
正午ー午後7時
月曜・日曜・祝日休廊 / 土曜日5時まで  

01IMG_6981-1.JPG
左 :「ゼリーと羊羹 五月草むら #2 」 右 :「ゼリーと羊羹 五月草むら #3 」
2021年   透明水彩、メディウム、キャンバス   撮影:前谷 開



<コメント>
「五月のそよ風をゼリーにして持つて来て下さい」という
立原道造が病床で見舞いに来た友人に云ったという言葉を
もとに、今年5月の展覧会に向けてゼリーみたいな絵の
シリーズを描き始めた。「風を食べたい」という感覚に、
新鮮な驚きと同時に心地よい共感を覚える。
思えばこれまでの自分の作品も、固体と液体のあいだの
ゼリーような不確かな状態で、消え去っていくものを繋ぎ
留めようとするものが多かった。
その確かさと不確かさの間にこそ、刹那的なものを永遠な
ものに感じさせる力があるのだと思う

<略歴>
1982年京都府生まれ、2007年京都市立芸術大学大学院彫刻専攻修了。
日々過ごすなかで記憶に残ってくるものや、ふとした気づきをもとに、
ものごとの確かさと不確かさを探求するような作品を手がける。
近年の展覧会に、個展「永くて遠い、瞬きする間」(FINCH ARTS、京都、
2021)、「みえないものをみる」(MA2 Gallery、東京、2020)、
個展「そこで、そこでない場所を」(eN arts、京都、2018)、個展
「雪は積もるか、消えるか」(アートラボあいち、2018)、グループ展
「光路」(サイギャラリー、大阪 2015)、など。
16年よりポーラ美術振興財団在外研修員として1年間ポーランド・
ワルシャワに滞在。



→ 緊急事態宣言が延長されるような状況の日々ですが、
  感染対策を徹底し開催致します。
  ご無理のない中、ご高覧頂ければ幸いです。


posted by saigallery at 18:09| 展覧会